ベトナムの会社で労働組合をつくるメリット

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日本で労働組合というと、会社と敵対する組織というイメージをもってしまいますが、必ずしもそうとは限りません。

なぜベトナムでは労働組合を作る方がいいか

  • 良いもなにも、経営者(会社)側に「作らない」を選択する権利はない
  • 労働組合がなくても活動費を負担せねばならない
  • 上記活動費負担分はコスト計上できるので福利厚生的な活動を労働組合で行ってもらえば節税になる(ただし、会社側で予算の使いみちを決定はできないし、利用していい用途は規定されている)
  • 社員全体に関わる待遇変更の場合、最低限、組合の代表者と話し合えば良い
  • 労働組合を作らないために書類作成が大変

労働組合を作ると聞いても、多くの場合、義務や一般慣習にのっとっているだけですので、大きな不満があり労働争議起こそうとしているのではないかという心配は無用です。

変に構えてしまうと、もともと何も思っていなかった社員まで「なんで労働組合を作らせたくないんだ?」と不要な勘ぐりをしてしまうかもしれません。

以下、補足したいことを書き足します。

自社に労働組合がなくても活動費の負担義務がある

ベトナムの労働組合は、会社ごとに独立せず、全労働組合を管理する国家的な団体の下位組織として参加します。

自社に労働組合がなくても、その全体的な労働組合に納めねばなりません。

税金か社会保険と思えばわかりやすいと思います。

同じコストなら、自社の社員に使ってもらった方が有意義だと私は考えます。

費用の負担割合

基本給として換算する金額の2%。社員本人は1%。

基本給とみなす金額の条件は社会保険と同じ。

福利厚生予算を労働組合費から捻出できる

福利厚生の予算を労働組合で負担してもらうことも可能ですが、可能な用途は限られています。

例えば、社員旅行を労働組合費から捻出することは認められていません。

いずれも限度額がありますし、ガイドラインは割と頻繁に代わりますので、詳細については各自で最新情報をお調べください。

  • 社員への誕生日プレゼント/バースデーケーキ
  • 女性の日のプレゼント
  • 退職時のプレゼント(なんと退職者にまで)
  • 出産お祝い
  • 入院時/葬式のお見舞い
  • 日帰りイベント(宿泊費は含まないし限度額も低いので社員旅行には不適切)
  • 社員のおやつ、軽食(インスタント麺)など

ただし、労働組合からの予算捻出は「会社から」という印象を与えることが難しいので、重要なもの、例えばお祝い金や香典のたぐいは、労働組合とは別に会社からのルールを規定する方がよいと思います。

労働組合を作らないという選択肢は労力がかかる

会社設立は5年以上前ですので細かく覚えていませんし、法律もどんどん変わっていくので細かいことは省きますが、「労働組合を作らない」ためにはだいたい以下のような条件だった気がします。

  • 被雇用者が一定人数を超えた場合に労働組合設立の検討は義務となる
  • 労働組合を作らないためには社員全員の「不要」という意思表示など多数の書類を作成し地方を管理する上位の労働組合への提出。新入社員が入ったらその新入社員の署名も必要。

2,30人を超えたら、もう書類作成は不可能と思われます。

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